車両保険でも、地震・噴火・津波による損害は補償の対象にならないという事はご存知でしたでしょうか？
お客様と話をしていますと、東日本大震災の時に車ごと流されたとか車が半分まで水に浸かって動かなくなったという話を何人も聞きました。
残念ながら、3・11の時点では個人で加入出来る自動車保険で、地震・津波・噴火の特約が付加出来る保険はありませんでした。
つまり、地震・津波の特約は3・11の時の世論が生んだ特約ではないかと思います。
「地震・噴火・津波車両全損時一時金特約」といいまして、車両保険を自損事故・当て逃げを補償する「一般条件」でご加入頂く事が条件で、年間5000円で追加する事が出来る特約になります。
内容は以下になります。
地震・噴火・津波車両全損時一時金特約
「地震・噴火・津波により、自動車のフレーム、サスペンション、原動機などに所定の損害が生じた場合や自動車が流失または埋没し発見されなかった場合、運転席の座面を超えて浸水した場合などに、地震・噴火・津波車両全損時一時金として50万円を上限にお支払いする特約です」
という事で、上記のような全損の判定にならない限りは対象にならず、どんなに高額な車両であっても特約の一時金は50万円となります。（車両保険金額が50万以下の車ではその金額となります）
上記特約の具体的な支払条件（主な全損判定基準）は以下です。
- 流失または埋没し発見されなかった場合
- 運転席の座面を超える浸水を被った場合
- 地震や噴火による火災で全焼した場合
- ルーフの著しい損傷、3本以上のピラーの折損・断裂など
- 前後左右のサスペンションおよびこれらと接続されたフレームまたは車体底部のいずれかが著しく損傷し走行が困難な場合
- 原動機のシリンダーに著しい損傷が生じ原動機の始動が著しく困難な場合など
補償範囲は限定的な内容ですが、3・11で車を流されて辛い思いをなさったお客様の事を考えると、一時金50万円であっても車を再購入する際の頭金にするなどお役に立つと思います。
いつ来るか分からない地震、噴火、津波ですが、次のようなお客様にはおすすめしています。
- ご自宅や会社の駐車場など車を駐車しておく場所が海の近くにある
- 車の駐車場の真上に大きな瓦屋根の家があるなど
